学校であった怖い話
>七話目(風間・岩下)
>W3

「そうですね。やっぱり、これ以上皆さんを引き止めるわけにはいきませんよね。夜も遅いですし。この胸騒ぎは、僕のかんちがいでしょう。
皆さんご迷惑かけました。どうぞ気をつけてお帰りください」

僕はうつむいていった。
しかし、僕の嫌な胸騒ぎは、おさまることはなく次第に強く感じてくる。
そんな雰囲気の中で、みんなは帰り支度を始めている。

「じゃあな」
新堂さんが一番最初に部室のドアを開けた。
「わっ!」
突然、新堂さんが飛び上がった。
ドアの前には、一人の女の子が立っていた。

「……なんだよ、お前」
新堂さんが、彼女のことをなめるように見た。
「早苗ちゃん!」
ドアの前で通路をふさぐようにして立つ彼女の姿を見るや、新堂さんの後ろから、福沢さんが顔を覗かせた。

……早苗ちゃん?
早苗ちゃんて確か……。
1.早苗ちゃんのことを覚えている
2.早苗ちゃんて誰だ?