晦−つきこもり
>二話目(山崎哲夫)
>G7

そう!
自分らは、黙って逃げたんだ。
話しかける余裕なんてなかったしな。
でも、それが災いした。
「あ! 逃げたぞ!」
風間が、そう叫んだ。
男達が、一斉に自分らを追いかけてきた!

自分らが狸だと!?
仲間の一人が、怒鳴り散らした。
確かにおかしい。
ここにいる誰もが、自分らのことを狸と信じて疑わないんだよ。
どう見たって人間なのにな。
周り中から、自分らを追いかける男の声が聞こえる。

自分らは、確実に追いつめられているんだ!
このまま逃げても、逃げ切れないぞ!
仲間が、そう叫んだ。
自分の考えも同じだ。
確かに逃げ切れそうにない!

葉子ちゃんだったら、どうする?
1.このまま逃げ続ける
2.やめるようにいってみる