晦−つきこもり
>二話目(藤村正美)
>M4

そう、あり得ませんわよね。
それなのに、足音は確かに、近づいてくるのです。
先生は震え上がりました。
そして、目の前に伸びる廊下を進むことにしたんです。
足音の主は、どうも後ろから近づいてくるように思えたからですわね。

なるべく、遠ざかろうとしたのでしょう。
暗い廊下を、懐中電灯だけを頼りにして、先生は進んでいきました。
背後の足音は、まだ聞こえています。

ひょっとしたら、吉村先生を追いかけているのかしら?
1.そうだと思う
2.単なる偶然だと思う