晦−つきこもり
>二話目(前田良夫)
>C8

残念でした。
俺は、左に行ったんだぜ。
ちゃんと、話聞いてる?
左には確か、古い小屋があった。
あそこに隠れれば、逃げ切れるかもしれない!

俺は、道を左に曲がったよ。
道の脇に、古っちい小屋があったじゃん。
何も考えず、俺はそこに飛び込んだんだ。

残りの奴らも続いて入ってきて、あわててドアを閉めた。
さびついたカンヌキを、必死で引っ張る。
でも、動かない。
あきらめた方がいいのかなって思った。
だけど、もう少しって気もしたしさ。

俺って案外、あきらめが悪いのかもしれないよな。
葉子ネエも、あきらめは悪い方?
1.そんなことない
2.そうかもしれない