晦−つきこもり
>三話目(山崎哲夫)
>E7

そうなんだ!
自分は、テントを飛び出したんだよ。
いても立ってもいられなくなってな。
そうしたらだ。
誰もいないんだよ、外には!

自分は、もしかしたら仲間が自分たちを起こそうとしているのかもしれないって、そう思っていたんだ。
まさかさっきの幽霊の仕業だなんて、思いたくなかったからな。

でも、外はしんと静まり返っていた。
さっきの出来事が嘘だったかのように。

自分は、テントの中に戻るのが怖くてな。
また、あんな目に合うかもしれないしな。
葉子ちゃんだったら、どうする?
1.テントに戻る
2.外にいる