晦−つきこもり
>三話目(山崎哲夫)
>O7

自分もな、気になって、気になって、しょうがなくてな。
それで見てみたんだよ。
ばっと布団をめくって!
「!!」
自分は、一瞬心臓が止まったかと思うほどの衝撃を受けた!

テントの入り口についているのぞき窓にだ。
人の顔がぼうっと映っていたんだよ!
それも一人だけじゃない。

三つの顔が映っていたんだよ!!
信じられるかい!?
葉子ちゃん!!
若い男二人に、女が一人だ。
みんな頭から血を流していてな。
青白い顔で、自分を睨んでいたんだよ。

自分は驚きのあまり、息が止まりそうになった。
怖くて、怖くて、しょうがなくてな。
それで、あわててテントの奥に逃げたんだ。
でもテントの中って狭いだろ?
すぐに逃げられなくなってしまった。

それで、もう一度テントののぞき窓を見てみたんだ。
そうしたら、こっちを見ているんだよ、その顔が!
まるで自分の姿を追っているように!
自分は全身が凍り付くような悪寒を感じた。

自分は急いで、同じテントで寝ている藤澤を起こしたんだ。
そして、すぐに幽霊が浮かび上がった入り口の方を指さして、あそこを見ろっていったんだ。
藤澤は、大きな悲鳴を上げて、はじかれたように自分の横まで下がってきたよ。
そして自分と同じようにガタガタと震えていた。

自分は、どうしていいのかわからなくてな。
ただ震えるだけで、どうすることもできなかったんだ。
葉子ちゃんだったら、こんな時、どうする?
1.お経を唱えてみる
2.黙って見ている


◆最初の選択肢で「1.覚えてる」を、2番目の選択肢で「2.そうかな」を選んでいる場合
1.お経を唱えてみる
2.黙って見ている


◆最初の選択肢で「2.覚えてない」を、3番目の選択肢で「2.そうかな」を選んでいる場合
2.黙って見ている