晦−つきこもり >三話目(前田良夫) >A2
まあ、葉子ネエなら、そういうと思ってたよ。 正直にいえば、俺も欲しかったんだよな。 つけるだけで幸運になれるっていうなら、イヤリングでも指輪でもつけてやるよって感じ? 誰だってそうだろ。 だから、値段を聞いてみたんだ。 「五百円……といいたいところだが、三百円にまけてあげよう」 オヤジは余裕ありげな笑顔でいったぜ。 幸運のアクセサリーが、三百円? ますます、怪しいと思うだろ。 1.思う 2.思わない