晦−つきこもり
>四話目(前田和子)
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「おお、葉子ちゃん、
何を寝そべっているんだい?」
……私、何してるんだろう。
「哲夫。葉子ちゃんは脅えてるんだよ。お前が高い所に登るとかいいだすから」
そうよ。
泰明さん、やっぱり素敵。
何もいわなくても、わかってくれるのね。

「そうかそうか、ごめんな葉子ちゃん。怖がらせて」
哲夫おじさんが、にっこり笑いながらやってきた。

「大丈夫。高い所を登る時は、後ろからおしりを支えてあげるから」
1.それならいいか
2.冗談じゃない