晦−つきこもり
>六話目(藤村正美)
>A3

まあ、緒田さんなんですの。
確かに、女の子なのに乱暴な言葉遣いで、粗暴な振る舞い……。
ちょっと、目に余りますわよね。
佐原さんも同じことを考えたんですわ。

「婦長……若い方には、きっとショックが大きかったと思います。
緒田さんを個室にしては……?」
「ええっ、でも……」
戸惑う婦長に、緒田さんは舌打ちしてみせました。

「ババア、なんか文句あるってーの!? アタシ個室にする。もう決めたもんねーだ」
「文句なんてないわ。個室は、緒田さんのものです」
静かに、けれどキッパリと、佐原さんがいい切りました。

それがダメ押しのような形になって、結局緒田さんが、例のベッドに寝ることになったのですわ。
「さてと、アタシ寝るからさあ。
邪魔しないでよね」
それだけいうと、緒田さんは、佐原さんたちを閉め出してしまったのです。

「あーあ。ったく、ついてねーよなあ」
ブツブツとぼやきながら、緒田さんはベッドに身を投げ出しました。
さて、葉子ちゃん。

同じ高校生として、緒田さんのことを、どう思います?
1.嫌な感じだと思う
2.人それぞれだし、関係ないと思う