晦−つきこもり >七話目(前田和子) >B17
「そうですよね。近くに屋根がある所って、あそこぐらいですよね」 私は、すぐに承知した。 石段を駆けあがり、お堂に入る。 そこには、泰明さんの死体が転がっていた。 「あ、ごめん……」 和弘さんが、死体を外に出そうとする。 1.止める 2.止めない