晦−つきこもり
>七話目(鈴木由香里)
>J10

もちろんだとも!
こう見えても、僕は超一流の男だからね。
知ってるかい?
一流の男っていうのは、困っている女性の味方なんだ。
だが、超一流の男っていうのは、困っている全ての人々の味方なのさ。

葉子ちゃん、君は今僕に助けを求めているね。
君だけじゃない。
ここにいる七人全員が、心のどこかで僕に助けを求めている。
隠さなくってもいい。
でもね、これは僕にとっても重要なことなんだ。

死霊たちの怨念は、どんどん膨れ上がってる。
僕の力をもってしても、押さえられないかも……。
だが、僕はやってみるよ。
葉子ちゃん、君のために……。
さぁ、死霊たちよ。
おとなしく、土の下へ戻るんだ。

ぷにょろんぷるぷる、ぷにょろんぷにぷに……。
キェーーーーーッ!!
……………………………………… ……………………………………… ……………………………………… …………………ハァハァ。
駄目だ…………。

僕一人の力じゃ、とても押さえられない。
葉子ちゃん!
君にお願いがあるんだ。
死霊を鎮める一番の方法……。
それは……。
芸を披露することだ!!
落語でも、漫才でも、歌でも、踊りでもいい。

とにかく芸を披露して死霊の怒りを鎮めるんだ。
ぜひ君に、それをやって欲しい。
この死霊たちを鎮める方法はそれしかないよ。
どうかな、やってくれるかい?
1.やってもいい
2.やりたくない