学校であった怖い話
>四話目(新堂誠)
>O4

おいおい、よせよ。
俺が人のアルバムに執着するような、そんなアブナイ奴に見えるか?
彼女の部屋に置いてあった絵だよ。

まあ、年がら年中絵を描いているわけだから、その数はものすごいものだよ。
装飾品として絵を飾るというよりも、とにかく絵だらけという感じだった。
きちんと整頓されているだけに、なんか異常な雰囲気はあったよな。

押し入れなんかは、もうぎっしりとスケッチブックやらキャンバスやらが押し込んであった。
彼女が恥ずかしそうに、
「見ないで」
って言ったのが、今でも忘れられないぜ。
当然、彼女は風景画や人物画や静物画や、いろんな絵を描いていたんだけれどな。

特にこだわって描き続けているものがあったのさ。
それが何だかわかるか?
1.必ず行った旅行先の風景
2.自分の成長記録
3.死んだペット達