学校であった怖い話
>七話目(岩下・福沢)
>A1

六人全員の話が終わった。
……どうやら、このまま待っていても七人目は来ないようだ。
それでも、僕は何かを期待してしまう。
もしかしたら、七人目が来るんじゃないかという期待を……。

「ねえ。もう待っていても仕方ないんじゃない? 時間も遅いし、帰ったほうがいいかも」
みんなが黙っているせいか、福沢さんが提案した。
「そうだな。それがいいよ。僕たちはこのあと大事な話があるからね」
風間さんだ。

風間さんが、僕の方を見てニッコリ、と意味深な笑いを浮かべている。
……まさか。
さっきの話を覚えているんだろうか。
風間さんと僕が宇宙人で、一緒に地球を征服しようという話を。
この人は、ちょっと頭が変みたいだから、あまり関わりあいたくない。

僕は、できるだけ目を合わさないように視線をそらした。
「そ、そうですね。もうお開きということにしましょう。それでは、皆さん……」
立ち上がろうとした僕の手を風間さんが強く握った。
ものすごい力だ。
動けない!

いつの間に僕のとなりに来たんだ、この人は。
「さ、みんな帰っていいよ。あとは僕たちに任して」
風間さんは、微笑みながらみんなを促した。
このままではみんな帰ってしまう。

嫌だ!
何か、とてつもなく恐ろしいことが起こりそうで、すごく嫌だ!
どうする、坂上!
1.みんなを帰さない
2.仕方ないので、とことん風間さんと話し合う
3.風間さんのことを殴り飛ばす