学校であった怖い話
>七話目(岩下・福沢)
>F8

風間さんは、また空を見上げた。
そして、ワッペンを振りながら、ラジオ体操のような変なポーズを取り踊り始めた。
……風間さんは、危ない。

僕は、ゆっくりと席を立った。
「どこ行くの?」
風間さんの声が、僕の背中に突き刺さる。
……逃亡、失敗。
「あ、ちょっとトイレに……」
「何をいってるんだ。もうすぐ迎えがくるんだぞ」

「……あ、そうでしたね。あはははは……」
迎えが来る?
いったい、何が迎えに来るっていうんだ。
「あ、来た、来た」
突然、風間さんは部室の入口のほうに目を向けると、嬉しそうに手を振った。

?????
僕は、振り返った。
「ぎゃっ!?」
僕は、一メートルほど飛び上がっただろうか。
それほど、驚いたのだ。

部室の入口には、頭の代わりにアンモナイトを乗せたような怪物が立っていた。
……なんだ、こいつは!!
「長官! 長官自ら、わざわざ出向いていただけて光栄でございます!」
風間さんが敬礼している。
……なんて、手の込んだイタズラなんだ。

こんな、オモチャみたいなマスクをかぶったって僕は驚かないからな。
……そうだ!
これはきっと日野先輩の陰謀なんだ。
日野先輩と風間さんはグルだったのさ。
そうか、最初から仕組まれた罠だったのか。

……なんだってんだ。
みんなでよってたかって僕のことを脅かして、楽しむなんて。
もう、許せない!
1.アンモナイトのマスクを引きはがそうとする
2.風間さんにつかみかかる
3.こうなったら、相手の話に乗って乗って乗りまくる