学校であった怖い話
>七話目(岩下・福沢)
>Q11
……とりあえず、スンバラリア星人だという証拠を見せるように努力してみよう。
……でも、どうやって?
そうだ!
確か、さっき僕が風間さんに対して同じような質問をしたときに、コップの中に、紙の上に乗った十円玉を落とせるかどうか聞いてきた。
あれが十分な証拠じゃないか!
「風間さん! さっき、僕が紙の上の十円玉をコップの中に落とす方法を教えたじゃないですか! あれが、僕がスンバラリア星人である立派な証拠じゃないですか!」
「……だめだ。あんなのは、よく考えたら地球人でもできるかもしれない」
……そんなのひどすぎる。
元はといえば、勝手に風間さんが僕のことを宇宙人だと勘違いしたんじゃないか。
それで勝手に決めつけて、こんな事態を招いてしまったんだ。
よく考えたら、迷惑なのは僕の方じゃないか。
「さあ。さっさと証拠を見せろよ」
風間さんは、また冷たい目付きに変わった。
今にも、僕を殺しそうな雰囲気だ。
……どうしよう。
「お前がスンバラリア星人である証拠を見せるのは簡単なことさ。
……こうやってマスクを取ればいいんだよ」
「ぎゃっ!」
か、風間さん……。
風間さんは、首の皮に指を引っかけると、ずるずると顔の皮を剥がした。
人間の皮の下には、長官と全く同じアンモナイトのような頭があった。
「……さあ。お前も剥いでみろ」
風間さんは、そういうと僕を指さしながら詰め寄ってきた。
口の辺りの触手をもぞもぞと動かして……。
僕が顔の皮を剥いだって、その下には筋肉があるだけだ。
冗談じゃない!
どうする?
どうすりゃいいんだ!
1.逃げる
2.戦う
3.謝る
4.仕方ないから踊ってみる