学校であった怖い話
>隠しシナリオ1(坂上修一)
>A2

そうだ。
こうして、家で考えていても仕方がない。
僕は、あのとき見たものが現実だったのか、それとも夢だったのか、それを確かめられるかもしれないという、微かな期待を抱いて、学校に向かった。

工事の音は、かなり遠くからも聞こえていた。
……もう、旧校舎が取り壊されている。
僕は、走った。

僕が学校についたとき、ちょうど旧校舎は音を立てて崩れるところだった。
まるで、僕がやってくるのを、待っていてくれたようだった。
僕は、ふらふらと誘われるように旧校舎に近づいていった。

「危ないから、どいて」
工事現場の人が、僕に離れているように促す。
1.新聞部の取材だという
2.いわれた通り離れる
3.無視して近づいて行く