学校であった怖い話
>七話目(岩下・福沢)
>G13

僕は、首のなくなった風間さんの死体を黙って指さした。
スンバラリア星人は口々に意味不明の奇声を発し、風間さんの死体を調べ始めた。
そして、長官の死体も。
……いまだ!

僕は、その隙に外に飛び出た。
とにかく、走れ!
僕の肩越しを、何か白い光の線がものすごい勢いで追い越していった。
それは、前方の壁にぶつかり爆発した。
レーザー銃だ。
「死んでしまう!」

まさかSF映画じゃあるまいし、なんで僕がこんな目にあわなきゃいけないんだ。
何で、こんなところにスンバラリア星人がいるんだ!
僕は、そんなことを考えながら思い切り走った。
僕の脇を何本ものレーザー光線が追い越していく。

当たれば、僕なんて、一瞬にして消滅してしまうだろう。
とにかく、学校の外に出なければ!
外に出ると、レーザー光線は追いかけてこなかった。
だからといって、まだ安心は出来ない。
なぜなら、校庭にも、スンバラリア星人が、うようよいたからだ。

……学校はスンバラリア星人に占拠されてしまったのだろうか。
僕は手を振りながら、例のワッペンを見せた。
そして、ゆっくりと校門に向かって歩いていった。
……よし、いいぞ。
この調子だ。

僕は、学校の外に一歩を踏み出した。
……よし、いいぞ。走れ!
僕は、思い切り走った。
どこへ行く?
1.自分の家
2.警察
3.病院
4.テレビ局