学校であった怖い話
>五話目(風間望)
>A1

僕は、風間望。
三年だよ。
今回は、日野に頼まれちゃってね。
どうしても、って日野の奴が頼むんだよ。
怖い話をするには、お前は欠かせないってさ。

本当は、あんまり来たくなかったんだけれどね。
まあ、仕方ないよな。
頼まれたら、僕は嫌とはいえない性分だから。
でも、これだけは肝に命じておいてくれよ。
僕の話を聞いたら、みんな驚いてしまうってことをね。

ほかの誰の話だって、僕の話にはかなわないさ。
それほど、僕はすごい秘密を持っているんだよね。
そうさ。
それで日野の奴がね、ぜひお前の秘密をこの場で話してくれっていうんだな。

……僕は、悩んだね。
本当に、この場でそんなことを話してしまっていいものかどうか。
でも、来てしまったからにはしょうがないな。
僕の取っておきの秘密を明かすことにしようか。
……実は僕は人間じゃないんだ。

どうだ、驚いたろう?
僕はね、君たちとは違う別の存在なんだよ。
おっと、坂上君。
怖がらなくても大丈夫だ。
僕は、悪い奴じゃないからね。

なあ、坂上君。
君、僕の正体が何だと思う?
1.宇宙人
2.地底人
3.異次元人
4.妖怪
5.普通の人間
6.頭の変な人