晦−つきこもり
>一話目(鈴木由香里)
>B7
その答え、よーく覚えてなよ。
こういう時は、下手に教えたりしない方が利口。
特に女の子はパニックになると、ヒステリー症状を起こしやすいからさぁ。
私は、気を集中しながら松尾さんに近付くと、彼女の手をつかんで一目散にドアを目指したんだ。
首筋のあたりがチリチリして、霊気が漂っているのが伝わってくる。
無数の手は、私達を逃がすまいと、行く手をはばむかのように飛び回ってたよ。
「ねぇ、一体どうしたの?」
幸か不幸か、彼女には全然この状態が、見えてなかった。
説明するのは後だと判断して、私はかまわず足を速めたよ。
「ねぇってば!」
彼女は、私の腕を振りほどこうともがいたわ。
あーあ、勝手だよね。
私は、彼女のためと思って、何もいわずにいたのにさ……。
こうなったら、本当のことをいってやろうか!
あのさぁ、葉子。
さっきの葉子の行動を、私は正しいと思う。
だけどさ、せっかく助けてやろうとしてるのに、彼女は恩知らずな行動をとる。
それでも彼女を助けたいと思う?
このまま、一緒に逃げる気ある?
1.本当のことを教える
2.このまま黙って彼女を連れて逃げる
3.もう知らない、彼女を置いて逃げる
◆最初の選択肢で「2.素敵な恋がしたい」を選んでいる場合
2.このまま黙って彼女を連れて逃げる
3.もう知らない、彼女を置いて逃げる
◆最初の選択肢で「3.真面目に勉強したい」を選んでいる場合
2.このまま黙って彼女を連れて逃げる
3.もう知らない、彼女を置いて逃げる